犬姫

骨を砕き肉は躍る
次はどんな血が沸く
胸騒ぎに肌は泡立ち
さあさ腕がなります

(犬姫)叶わぬ夢は
(犬姫)ただの幻
(犬姫)果ては野晒し上等

いまや今から
憧れを喰い破るときに
いいさや今さら
生まれの地は嘘とも知らずに
犬姫

さぁこっからここまで全部頂戴
地獄から天を舐め上げ到来
飢えても慕っても
絡めば苦しゅうない
春冬構わず各区外

身を棄てるなら
浮かぶ背の先
焼け野が原に降り立ち

身を窶し 心貪る 激しさよ
溢るる血 唾 薄紅の縁
攫われて 我が満ち潮に海を聴く
飢えたる御霊や 呑み干す 荒波

序破急顛末 阿修羅の如く
我が名は犬姫 この世の番犬

今から
憧れを喰い破るときに
いざや今さら
生まれの地は嘘とも知らずに
犬姫

最近は考えるの 強いって
とても淋しくて 辛いって
だから楽しさに 縋り付くの
地獄で逢いましょう
犬姫



Credits
Writer(s): 薔薇園 アヴ
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