白春夢

いつまでも続くみたいだった
もう春と言われるならそうだった
触れないと消えてしまいそうだ
Deja vu をしゃぶるのにも疲れていた

空のトマト缶洗っていた
手料理と言われるならそうだった
水に薄まった赤色が
この生活に似てると思っていたんだ

去年の今頃を思い出した
青春と言われるならそうだった
薄暗いクラブで流れていた
曲の名は一つも知らないでいた

タクシー探した途中だった
もう朝と言われるならそうだった
急に目が合ってしまったんだ
背の低い唇にキスしてしまった

夢の中は今日何曜日の何時なの?
ずっと住み慣れた部屋の中なのに早く帰りたい

茶髪も髭も伸びきっていた
憂鬱と言われるならそうだった
ステイホームでホームレスみたいだって
友達が指差して笑っていた

不思議と会ってるみたいだった
リモートと言われるならそうだった
匂いのない花みたいだった
でも偽物もないよりマシと思った

夢の中で今日も屋上に座って
今飛び降りたらこの夢から覚めるならそれも悪くない

楽しいことがないか
退屈そうに話してた
あの時間が楽しかったって
いま気がついてしまったよ

快晴ばかりが続いていた
平和と言われるのならそうだった
葉の擦れる音だけ響いていた
宅配のチャイムが目覚ましだった

都庁が真っ赤に染まっていた
もう少しと言われてもそうなのか?
夜に薄まった赤色で
トマトがまだあるって思い出した

Stay alone so long...
今日からもう
ないものを探すよりそばにあるものを大切にしたい

時間が戻らないように 昔に戻れないように
もう元に戻るより 元より良いように
夢からまた夢へ

夢から覚めても まだ夢の中で見てた 白春夢



Credits
Writer(s): Tomomi Shiiki
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