プラチナ

真っ赤な止まれの合図に
始まりを感じて おかしいね
最後のメロディ、もう振り返らない
何も淋しくない それだけ寂しかった

風が吹いた 午後のビル群
君のいない明日に高鳴ってる
足りないものを君に重ねては
満たせなかった心が今、埋まってる

落としたのか、捨てたの
どっちかな、 どうでもいいか
嗚呼、初めから すっからかんだな
ごめん、嘘だ

言い聞かせた正解とリフレインする間違いに
君じゃないといけないって気づけたのにな
苦しくて、悔しくて、ちょっとだけほっとする
当たり前だった日々よ いかないで

こんな未練を溢して
格好悪くなりたいわけじゃないのに
ああ、最後くらい夕陽と共に去りたいな
ほらもう信号も変わったから

分かってる、分かってないふりはもうやめさ
強がって、嘯いて、余計に傷付いても
とっくに冷たくなった思い出を
守ってるなんて馬鹿みたいだ

落としたのか、捨てたのか
どっちかな、どうでもいいか
嗚呼、すっかりすっからかんかな
ねえ、嘘って言ってよ

言い聞かせた正解とリフレインする間違いが
身体中を蝕んでは、僕を生かしてる
いつか笑える日が来るよなんて
言えない 思えない
でもね、笑うしかないだろう

ぶつかって見つけ合った正解も 笑って犯した間違いも
一つとして失敗だなんて言いたくないから
淋しくて、もどかしくて、退屈にほっとした
もう息をしない 錆びることはない
後書きのいらない僕らにバイバイ...



Credits
Writer(s): Ibuki Sano
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