Happy Prince

放課後の教室で四人はたたずむ
空を見上げ 息を吐く君の横顔
列をなして 飛んでいく渡り鳥たち
教えて 君と王子が決めたこと

地図では探せない
どこか遠い場所で 物語は始まった

恋したツバメは 置いてけぼり
でも街の高台で 君と出会ったんだ

Happy Prince
君はなぜ 悲しみに濡れてるの?
いつから そんなにも泣いてるの?
Happy Prince
本当に 君が望むことなら
代わりに ぼくが届けてあげるよ

腰につけたルビィや 両目の青い宝石
さみしい心のもとへと

深い霧に迷い込んだ劇作家
トケイソウを刺繍する針子のお母さん
爪に火を灯すマッチ売りの少女
その悲しみに 触れてしまったから

君の歌声は 風と手をつなぎ
冬の空に溶けていく

泪のしずくが ひとつ落ちて
凍えそうな手のひら 温めてくれた

Happy Prince
ぼくがもし 空飛べなくなっても
凍えて 声がでなくなっても
Happy Prince
いつまでも 君のそばにいるから
優しい 君のこと大好きだよ

誰かを愛するたび
誰かに愛されていく
世界をここで祈ってる

祈り繋ぎ 笑顔を繋いで
ねぇ
慈しみふかく 繋ごう

Happy Prince
ほら見てよ 眩しい朝の光
ぼくらを包み込んでくれるよ

Happiness
目覚めたら 一緒に旅をしよう
ぼくらは 幸せを繋ごうよ
Happy Prince
微笑んで もうすぐ目覚める君
優しい 君のこと大好きだよ

誰かを愛するたび
誰かに愛されてく
世界をいつも祈ろうよ

振り向いて笑った 放課後の君
四人の思い出をすべて歌に変えて
あなたの尊い心に そっと触れよう
遠い遠い世界の物語と
私たちの交わした 小さな約束



Credits
Writer(s): 中村 航, エガワヒロシ
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