Hanabira

桜の花が舞い落ちるこの景色を
いつか僕たちは並んで見ていた
今ではそのほとんどが嘘になってしまった言葉を
心から伝え合いながら

見上げれば空は
君に見せたいくらい綺麗で
耳をすませば
今でも君の声が聞こえる

抱きしめても
春ははなびらのように
僕の腕をすり抜けて
それでも忘れたくなくて
何度も何度も
巻き戻して
君ともう一回出会って
もう一回恋したいんだって
今度はもう離さないよ
離さない

歩道橋の上にも横断歩道の向こうにも
駐車場の緑のフェンスの前にも
いたる所で君の想い出が笑ってて
ずいぶん住みにくい街になったな

言い忘れたけど君の事がまだ好きだよ
ひとりでつぶやいただけなのにな
溢れてくる

抱きしめても
春ははなびらのように
僕の腕をすり抜けて
それでも忘れたくなくて
何度も何度も
巻き戻して
君ともう一回出会って
もう一回恋したいんだって
今度はもう離さないよ
嘘じゃない

枯れ落ちた花があの日と同じ風に吹かれて
終われなかった恋をつれて今
舞い上がってく

抱きしめても
春ははなびらのように
僕の腕をすり抜けて
それでも忘れたくなくて
何度も何度も
巻き戻して
君ともう一回出会って
もう一回恋したいんだって
今度はもう離さないよ
離さない
君を離さない



Credits
Writer(s): Iyori Shimizu
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