少しずつ

終止符が響き
ぼやけてくきみ
褪めかけたコーヒーの残光
掴もうとしても
指かわす砂は
面映ゆいあの頃と
二人、きみの残像
冬樹が揺れてる
窓から射した斜陽に
動かない風を
そっと私見てるだけ

少しずつ、ねぇ
少しずつ、なぜ
暗闇に目が慣れて
きみがはっきりと
見えてくの、なぜ?
教えてよ自分
喉元にでた解
消える溜息に

止まってしまった
埃まみれの時計の
動かない針を
そっと指で進め

少しずつ、いま
動き出す針
閉じっぱなしの換気扇をまわして
窓を開けると
やわらかい風
またきみの
においを辿って
少しずつ、そう
少しずつ、もう
きみのにおいをこぼしたりしないように
少しずつ、いま
動き出す、いま
溜息は溶けてく
きみのぬくもりに



Credits
Lyrics powered by www.musixmatch.com

Link