For good

名前をつけるなら 何というの

今までどんな地図を描いて
幾つの場所を歩いてきたの
もしもの昨日も100年後も
過ぎていくだけのピリオド
誰かが名付け区切ってしまう

はじまりはもう思い出せなくて
紗幕の奥深く
古びたフィルムを映すように
頼りなく軋む
春の日も夏の日も
曖昧に溶けていく枝道で何を願おう
誰にも分からない
この心は

何を諦め何を選んで
幾つの気持ち残してきたの
もしもを願うたび積もった
埋まらない空白地帯
抱えたままで どこまで行くの

さよならはもう数え切れなくて
寂しさ忘れても
古びたフィルムが朧げに
過去を照らしてる
秋の日も冬の日も
遠く響く君の声 聞こえていたから
何度も探した答え
これが最後の分岐点だ
何を選ぶとしても怖気なくていい

先に終わりが見えても 振り返る時には
残した道が誰かを もう迷わせないように
次の日も次の日も

瞳に満ちる思い出は
心の奥深く
古びたフィルムを映すように
不規則に揺れる
これ以上要らないよ
いつの日か区切られる枝道に この心に
名前をつけるなら 永遠だと

頼りなく軋んだ
愛おしい僕のおはなし



Credits
Writer(s): Maoki Yamamoto
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