蒲公英

望んだ訳ではなく
此処に生まれ落ちて
気付けば両手一杯が
託された理想で溢れる
刷り込まれて行く内に
膨らんで行った虚像で
作り上げられた
よく似た偽物

未だ信じていたいと
縛り付けられた心が叫ぶ ahh

彷徨いながら願った
この終わらないループを
下らないルールを抜け出して
何もかも置いてって
素直に笑い合えたなら
そんな日が

報われたいんだとか
救われたいんだとか
そんな事言わないから
ただちゃんと目を向けて欲しいんだ
音を立てず死んで行くこの心を
見て見ぬ振り
切りがない
もう嫌なんだ
こんな繰り返し

静かなる戦いは陰の中
日の目は当たらない

最後の最後に残るものは
どんなに傷付いても
守り想い続けた事
願いは花になって
やがて綿毛の様に飛んで行く

愛が途切れぬ様に繋いで
風に乗って
何処までも遥か遠く
運命の向こうまで

ゆらり揺られ舞い落ちたその場所から
芽を伸ばして咲き広がって行くと信じている
未来へ想いを繋いで行く為ならば
此処に生まれた意味も
今なら受け止められるから
舞い上がって行け

諦める事も止めよう
この終わらないループも
下らないルールも破り捨てて
誰もが同じ様に
許し合って愛し合えたなら
そんな日を夢見て



Credits
Writer(s): Lilas Ikuta
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