BLANK POST

そうやって僕たちは
弾く水性で何度も傷口塗り直してた

あぁ どれくらい話せば分かってくれるのかと思ってた
もう 限りある心 擦れて濁って
欲ばっかりで

ちっちゃなTVのなかで自分を測ってくなんておかしい
心が勿体無いよな

乾いてしまった傷口に何色彩ったところで
弾いてしまうんだよね
ねぇ どうして僕たちの言葉は
水性のように消えやすいのだろう

乾いたらもう白紙には戻らない
そんな気がして
なんで明るい色ほど染まりにくくて
こんなにも傷んでしまうのだろう

昔からだった
時代は僕をどこかへ置いてけぼりにして
君と僕の間に生まれてしまったレイテンシーは
きっともう埋まらないのかな

ねぇ どうして僕たちにいらない言葉は
油性みたく落ちにくい
ねぇ 僕はいつから
誰かの落書きで埋もれてしまったのだろう

あぁ どれだけ話せば分かってくれるのかと思っていた
いたけど

どうしたって僕たちは
弾く水性で何度も自分を塗り返す
乾くまでもう少しだから
ポストに入れて 僕に届くまでは
もう誰にも消させやしない



Credits
Writer(s): Minami
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