Sparrows

夕立を避け
草葉をつかんだあと
大きな木の下で
キスしたね
雨があがれば
いつものふたりに戻る
わかっていたから
止まないでと願った

あのころ 僕らが 描いてた未来図は
大人の心ない声で揺れた

どこまで 行けるのか
わからないまま
雀たちが
力まかせに
空をめざすように
行先も決めず飛べば
それでよかったのに
たとえ翼折れても
傷を負ってでも

忘れたことは
一度もなかったんだ
忘れたふりなら
数えきれないのに

雨降る 午後には いつだって思ってる
あなたがそばにいる「別の現在」を

どこまで行けたのか
わからないけど
雀たちは
もっと 自由に
空を飛べたはずさ
雨あがり 光る舗道
目を閉じた僕は
ずっとあの日の続きの
今日を生きている

どこまで行けるのか
わからないまま
雀たちが
力まかせに
空をめざすように
行先も決めず飛べば
それで よかったのかなぁ

ずっと あの日の続きの
今日を生きてきた
今日を
生きてゆく



Credits
Writer(s): Kiyoshi Matsuo, Yoshihiro Toyoshima
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