Phantom Chain

御伽噺の世界で
王子様に恋して 何年も経ったよ
時計の音に目を上げて
ため息を吐いたんだ

騒がしい外の世界へ
手を伸ばしても届かない
私は

青空ばかり空だと思っていた
赤く燃えていた頃の私が
いつか帰ってくると信じて
これ以上壊れてしまわないように
鎖で繋いでしまったあの日
絵本の世界でそっと
目を閉じて

お姫様になれないと
初めて外に出た日私は知ったの
悲劇はいつも突然
心を蝕んでくの

醜いんだと 私は気づいてしまったよ
声にならない声でうめいてうずくまった
始まりの春

どうして?どうして?と問いかける
立ち上がることさえできない足に
たしかにここにあるはずなのに

赤い心が青く冷めた日
あの日の私がまだ消えなくて
ずっと私を引き留める
もしいつか幻の鎖が
溶けてこの足で歩けたのなら
私は何処へ向かって
歩いて行くんだろう
歩いていけるかな



Credits
Writer(s): Diz Phaze
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