ROMANCE

遅れてごめんと言った
いつもより紅い唇に
僕はいつもの話し方も忘れて

逃げる雪をつかまえた無邪気な君は
イルミネーションさえ霞むほどで
息を飲むばかり

今君の瞳に映って
恋人みたいな距離なのに
言えない想いが浮かんでは白く消えていく

今の君も知らない君も
すぐに触れたくて 大事にしたくて
今日は帰さない
寒いって僕を見上げた君を

僕とは逆の方で
カバンを持ってくれてるのは
きっと左手をすぐ奪えるように

同じ季節のはずなのに
僕だけ汗ばんでしまうから
目の前で揺れる指さえ掴めずに

今すぐ肩を抱き寄せて
そのまま同じ朝まで
なんて勇敢な僕は妄想で消えていく

腕を組んで同じ部屋へ向かう
恋人達が追い越していく
帰りたくない
つぶやいてくれないかな

少しうつむいた
横顔が綺麗なのも
煌めく街の灯りのおかげなんかじゃないし

君が恋しくて
離れたくないこの気持ちも
震える言葉も
寒さのせいじゃないから

今君と見つめ合って
恋人みたいを越えたくて
浮かんだ言葉じゃ足りないけれど
ずっと君を

今の君も知らない君も
すぐに触れたくて 大事にしたくて
今日は帰さない
寒いって僕に近づいた君を



Credits
Writer(s): Rei, U
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