Hope

夜の深く底まで来たら
明かりを消して
暗い森をぬけて
ひとつの明かりを頼りに
何も見えない闇に どうして
ほっとしてる
夜の湿原は柔らかく 全ての光が
消える場所まで来たら
明かりを消して
見上げて息を吸って独りになってようやく
まだ生きててもいいってそう思えるから
星をたどって不思議を全部集めた
あの旅も宇宙のどっかで
まだ走ってますように
祈って
明るい街を抜けて
誰もいない夜の底へ
何も見えないように歩いた
街灯の下で
全部嫌になって逃げ出したあの日も
ここはこんな風に澄んで優しく光ってたのかな
夜に散らばったガラスのような光が
まるで凛と澄んで青く冷たく燃えるように
光って
空が もう白んできて 夜が終わる
湿原の闇に少しずつ 青色が混ざっていく
時が止まって見えたこんな夜が
朝に淡く消えても 胸に残ってますように
祈って
見上げて息を吸って独りになってようやく
まだ生きててもいいってそう思えるんだよ
星をたどって光を全部集めた
あの旅も宇宙のどっかで
まだ走ってますように
祈って
夜と朝のあわいに
最後の夏が始まる



Credits
Writer(s): Two Mie
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