Tsuki ni kiku

明け方になって
月が白くなって
夜の黄ばみは汗とともに蒸発した
無理矢理起こした体を慰める
一杯のコーヒ

目が覚めたら
見るのはあなたの寝顔
まだ何も知らないで
体も心も休めてる
私が今踏み出せる一歩は玄関から
出るためだけの一歩

嘘つきかと言われたら微妙で
曖昧かと言われたら
曖昧で
「好き」の哲学をわかるために
時間と
競り合っては夜が
来て 月に聞く
「好き」ってなに?

夕暮れになって
太陽が燃えて
心の赤みは
それに比例しなくて
無理して絞り出した
愛のフレーズに
変に目眩がしている

寝る前に見るのも
あなたの寝顔
いつか深い部分を吐きつけられたら
私が今より少しだけ強くなれたら
返ってくるものは痛みかな

嘘つきかと言われたら微妙で
曖昧かと言われたら
曖昧で
「好き」の哲学をわかるために
時間と
競り合っては夜が
来て 月に聞く
「好き」ってなに?

嘘つきなのはより私で
曖昧すぎるのも
私で
「好き」の哲学はただの逃げ道
時間を
置いて私だけ
立ち止まった
月に聞く
月は無口に答える
月は無口に
答えを私の
心の中に
指す



Credits
Writer(s): Mayumi Muratore
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