白花

眠れや眠れ 祈りを捧げて

命が落ちた 白砂の跡に咲く花
通り過ぎては また続いてく わだち

追憶の香り 伝わる熱は
その先には持っていけない
それでも
残してきた言葉だけは確か

悲しみの中でうたは響くだろう
何もかも失くしても そこにあるもの
忘れ去られた花は命を賭して
白砂のなかに沈むだけ

時は全てを 飲み込んで消えていくだけ
誰かが繋ぎ また続いてく わだち

温かな光 瞬く音は
その先ではきっと潰える
それでも
託してきた思いだけは確か

悲しみの中でうたは響くだろう
何もかも壊されて 灯る蛍火
砂原の果てに救いなどなくても
それでいい ただ生きるだけ

悲しみの中でうたは響くだろう
何もかも失くしても そこにあるもの
忘れ去られた種は茨となりて
立ち上がれ 獣道を行け

眠れや眠れ 祈りを捧げて
眠れや眠れ 果てなき時代で



Credits
Writer(s): Katsutoshi Kitagawa, Masahiro Koshi (pka Koshi)
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