Undine

この世界の片隅で
枝分かれした 最後みたいな恋に
僕らは確かに触れている
花は必ず散ること
全ては終わること
一つとして例外は無いこと
足跡も付かない場所で
君は泡になってゆく
僕は世界から零れ落ちる君を
掬ってただ抱きしめていたいの
夏が過ぎ去ってしまっても
ずっと、ぎゅっと
ねえ泡の様に消えゆくこの恋は
僕らを包んで弾けてしまって
このまま居なくなって仕舞うのかな

「私の短い夏は終わりを告げた。
貴方と出逢った高台から眺める海は、
どこまでも青く、深く、澄んでいて綺麗だった。
貴方の動かす筆は、いつまでも私を描いている。
絵の中の私を見つめ、止めどなく溢れる大粒の涙をパレットに溜めてゆく。
もう一度同じ世界で生きる事が出来たのなら、
言える事は言っておこう。
もう少しだけ自分勝手に生きてみよう。
壊れそうな夜はそっと側に居て、
抱えきれない時は手を繋ごう。
もしもまだ間に合うのなら、
君の耳に届くのなら、
「私は貴方のことが」」
会いたい愛が痛いアイロニー
逢えない結えないの最期に
海底行きの船に乗って君は沈んでく
滲む心で忘れない様に
僕は君を描いている

僕は 世界から零れ落ちる君を
掬ってただ抱きしめてたいの
影が消え去ってしまっても
ずっと、ぎゅっと
ねえ 泡の様に消えゆくこの恋は
僕らを包んで弾けてしまって
このまま居なくなって仕舞うのかな

もう声は届かない
足音は鳴らない
夏が過ぎてゆく
全ては仕方ない
もう花は咲かない



Credits
Writer(s): Ko-ichiro
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