Anata

あの時見たあの映画
エンドロールまで流した
やけに感傷的になってた
あの時見たあの時計が
気づけば0時を指してた
「私、そろそろ帰るね」が僕を指してた

本当は帰したくなんてないよ
最寄り駅の南口改札
野犬みたいな目で眺めてる
後先なんて考えてもないよ
とは言うけれどあれは嘘かもな
明日からがちらついてしまう
生活の為に今日も別れて 離れて
どんな場所でどんなことをどんな顔して
気になってしまうどうか
うまくやっていてくれよ
少しばかりの背伸びで済んでいて
思い出巡らすのは
貴方が横に居ない朝で
揺れるカーテンの隙間
貴方だけで埋める
重い手で塞ぐのは
瞼じゃなくて
鳴りっぱなしの携帯
貴方を考えて今日も起きる

苦し紛れで気まぐれ
特に決まった考えもないし
あたし何を思って波にのまれてんのかな
泣きたい時は呼んでね
大人になんてならないで
なりきらなくていい
大事なのは自分自身
生活の為に今日も悩んで 悔やんで
どんな場所でどんなことをどんな顔して
逃げたくなった時は
逃げ場がどこか分かるように
貴方の為だけに詩を書いてあげる
思い出巡らすのは
貴方が横に居ない朝で
埋まるカーテンの隙間
風も波も止まる
重い手で塞ぐのは
瞼じゃなくて
憂鬱だったあの日々
貴方を守り抜くと誓う



Credits
Writer(s): Ryunosuke
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