儚き春の一幕

目の前を通り過ぎる
春風越しの囁き声
火照る頬もさらに赧らめ
振り向いた君
春の宵
春の風
独りよがりの
恋実る季節に

風に押されて君は
不慣れな自転車を降り
緩やかに
膨らむ下り坂が景色を
映し出してきた青い街
翳む

たしか
あの日君は青一色の
ブラウスを着ていたはずで
僕のそばで
哀しい音のする
花を摘んで
笑ってみせた

春の僅かな記憶を
儚き君の中に留めて



Credits
Writer(s): 染谷 大陽
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