空の下で

自転車が回転する 音は川のよう
坂道を登りきると 急に視界が開けてく
昔だったら 見えない気持ちが
少しずつ流れてくる 時を渡って

空の下で あなたに出会ったことも
時の谷に 住みついた日も
ありふれた日々に迷い込んだ事さえ
空の下で 風に運ばれ 舞い上がってた

変わらない気持ちよりも 変わってく心を
受け止めてゆく強さが もっと自分にあったなら
あんな涙は 流さず済むのか
切なさは音もなく 愛に潜んだ

空の下で あなたは川のようだね
激しく恋に 揺れて走って
辿り着ける場所に 意味は無くとも
空の下で ただ生きていて 輝いていて

街路樹 ビル街 古びた家なみ
誰かが行きすぎ 子供が笑い声上げて
ふと終わりの中の 始まりを知る

空の下で あなたに出会ったことも
時の谷に 住みついた日も
ありふれた日々に 迷い込んだ事さえ
空の下で 風に運ばれ

あなたに また巡り会えたとしたなら
恋はそこにあるか知らない けれど
空の下で 時はリズムとなって
空の下で 音楽はまた響き始める



Credits
Writer(s): 小林 武史
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