別れて そして

ほんのり明けた 朝は雨あがり
知らない間に 眠ってたのね

昨日 あなたと 最後の挨拶
今日からはまた ひとりのわたし

両手の中の水を口に流し込む
あふれる淋しさを流すように

冷たい女に見えたでしょう
泣かない私は嘘なのよ
強がっていた わけじゃないの
あなたが望んだことだから

扉の横に いつも忘れてく
あなたの傘が 床に倒れて

夕べの私 記憶をたどれば
濡れた舗道が ぼんやり映る

鏡の中の顔は今にもゆがみそう
もつれる指先で髪を梳す

心のどこかで気づいてた
別れが二人に来ることを
強がって言うわけじゃないの
あなたが選んだ道だから



Credits
Writer(s): Machiko Watanabe
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