雨たらたら

もう一度優しく笑って見せて、あのころの二人は若かったから
ふてくされて撮った写真は、何一つ答えてくれない
アナタは私にはもったいない、決して励ましにはならないセリフ
なげやりに僕にこぼした、あの子は誰かのもの
すっと指でなぞる濡れた窓ガラス
意味もない文字は垂れてアァ滴になる
あっという間に過ぎたリハビリな日々
オートリバースしないテープは伸びきって
待ち合わせした場所
会う度聞いた小言
泣きながら誤ってた姿
弾き飽きたギターを抱きしめて
未練たらたら別れたあのコのこと
やけに気になっちゃってるのは
7月の雨のせい

僕の辞書のデカいインデックスに
油性マジックで書いたあのコの名前
見ず知らずの一目惚れは
タネがばれた大げさな手品
狂ったように傷ついたフリをして
自分いじめて早送りした時間
やけにイカらしてた肩は空っぽな肩パット
ハァとため息つくほどグレーな空
天気予報もみな傘マークまたため息
フッとあの頃流行ってた曲が流れて
タイムマシンののってあのころへ帰ろう
バーコードのような短い時間の隙間
埋めたくて埋まらなくて今も
7月の雨に誘われてどうにもならない過ぎた過去のこと
今日はそれでもしょうがないね
雨につられたらたら

待ち合わせした場所
会う度聞いた小言
泣きながら誤ってた姿
弾き飽きたギターを抱きしめて
未練たらたら別れたあのコのこと
やけに気になっちゃってるのは
7月の雨のせい



Credits
Writer(s): Spinna B-ill
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