ユラリハル

揺れる並木道を 一歩ずつ歩く
頬に触れる風は 柔らかな季節を告げる

空を染めるような 桜色 濃く
深く息をすれば こころ奥に広がってゆく

ひとつ ふたつ 数えても
ひらり ひらり 舞う花びら
あなたに見せたくて

届けて

どうか ありがとう云うまで
そばに置いていてね
いつか あなたという灯が
消えてしまう前に

ねえ 顔を 見せて

声を届けたくて 私信のように 綴る
そっと歌うけれど ざわめきに消されてもしまうかな...?

みっつ よっつ の こどもなら
ポロリ ポロリ 泣けるけど

強くありたいから

伝えて

どうか 心繋ぐまで
離れないでいてね
いつか あなたの元へと
会いに行ける時に

ねえ 声を 聴いて

「会いたいと願えば必ず会える」って
云った人よ あなたに今 会いたい

どうか ありがとう云うまで
そばに置いていてね
いつか 思い出になって
消えたしまう前に

どうか 心繋ぐまで
離れないでいてね
いつか あなたの元へと
会いに行ける時に

ねえ 声を 聴いて



Credits
Writer(s): Iku
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