サライ~若大将50年!ver.~,谷村新司

遠い夢 すてきれずに 故郷をすてた
穏やかな 春の陽射しが ゆれる 小さな駅舎
別離より 悲しみより 憧憬はつよく
淋しさと 背中あわせの ひとりきりの 旅立ち

動き始めた 汽車の窓辺を
流れてゆく 景色だけを じっと見ていた

桜吹雪の サライの空は
哀しい程 青く澄んで 胸が震えた

恋をして 恋にあふれ 眠れずに過ごす
アパートの 窓から少し見てた 夜空 残し
この街で 夢追うなら もう少し 強く ならなけりゃ
時の流れに 負けてしまいそうで

動き始めた 朝の街角
人の胸に 埋もれながら 空を見上げた

桜吹雪の サライの空へ
流れてゆく 白い雲に 胸が震えた

離れれば 離れる程 なおさらにつのる
この想い 忘れられずに ひらく 古いアルバム
若い日の 父と母に 包まれて 過ぎた
やわらかな 日々の暮らしを なぞりながら生きる

まぶたとじれば 浮かぶ景色が
迷いながら いつか帰る 愛の故郷

桜吹雪の サライの空へ
いつか帰る その時まで 夢はすてない

まぶたとじれば 浮かぶ景色が
迷いながら いつか帰る 愛の故郷

桜吹雪の サライの空へ
いつか帰る いつか帰る きっと帰るから



Credits
Writer(s): Kosaku Dan, Shinji Tanimura
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