春待つ夜風

二人で聴いてたあの歌は
まだ一人では聴けなくて
カーステレオからふいに
流れ出して 零れ落ちる

あの日にもっと
素直になって
飛び込んでいけたなら
どうせならいっそ
嫌いになって
そうすればきっと
楽になれるのに

春待つ夜風に吹かれながら
想うのはいつも あなたのこと
一人でこごえていないかな?
少し心配に思うのです
こんな夜は
ねぇ 逢いたくなる

目が覚めたなら
全て夢であってほしいと願った
あのころのままの
あなたの夢を見て
現実に落とされた

二人がもっと
歩幅あわせて
歩けていたならば
どうせならいっそ
大声をあげて
困らせるくらいに泣けばよかった

春待つ夜風に吹かれながら
想うのはいつも あなたのこと
考えないようにすればするほど
心の中であふれるのです

大きな手のひらを
優しいその声を
真っ直ぐな横顔を
探してるの
もう戻れない
わかっているはずなのに

春待つ夜風に吹かれながら
想うのはいつも あなたのこと
一人でこごえていないかな?
少し心配に思うのです
こんな夜は
ねぇ 逢いたくなる



Credits
Writer(s): Koudai Iwatsubo, Hiroko Momochi
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