SAYONARAの行方

サヨナラと言って
手のひらに渡された
同じ夢を見ていた日の
やさしい小石をひとつ

にぎりしめたまま
いつまでも見送った
強い風が寒い胸を
吹き抜ける街角

人ごみにまぎれたあと 手を振った
幻につまづいたら ダメよ

なつかしいしぐさで
振り返らないでネ
にじんでく思い出に
まぶたを閉じた

私達は海へ
向かう河のように
いつかしら会うのネ 誓えるわ

降りそそいでいた
春の陽差しの道で
はじめて見た微笑みさえ
時間がたたんでゆくわ

何気ないように
肩を寄せあう舗道
通りすぎる恋人より
幸せだった日ね

なくせない夢を 叶えてゆくたび
少年を脱ぎすててく背中

きっと追いつくから
振り返らないでネ
戻らないサヨナラを 心に秘めて

私達は海へ
向かう河のように
いつかしら会うのネ 誓えるわ

なつかしいしぐさで
振り返らないでネ
にじんでく思い出に
まぶたを閉じた

私達は海へ
向かう河のように
いつかしら会うのネ 誓えるわ



Credits
Writer(s): Ken Sato, Keiko Aoki
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