虚無

さっきまで躊躇してたのに
触れた程度で 揺れるココロ "愛"なんてばかばかしい

一つ経験が増えるたびに
「こんなはずじゃ」と悔やんだけど 染み付いて癖になる

全て委ねては知った もろい現実
撫でられても 重なっても
アタシはアタシしか信じない

なぞる歩道 曲がり角で 今夜誰かとフォークダンス
ぶらり さまよう街 孤独の歌をくちずさむ
擦れてないよ 綺麗すぎた 母ゆずりの名前さえも 忘れたのよ
帰る場所などないから ヒトリデイイ

纏った毛並みを整えて
甘い声と揺らす尻尾で 誘うのは"ヒマつぶし"

また一つ 嘘が増えた夜は
罪の意識と口答えを カクテルにして飲み干す

等しく持って生まれたはずの未来図
恨んでも 恨んでも
アタシはアタシでしかないから

雷雨に打たれ 排気にまみれ 見つけたアタシのスタンス
つたう雨粒が 涙をそっと紛らわす
アタシが今消えたとしても きっと誰も気づかないわ
いつかはどうせ一人になるんだし キラクデイイ

何度も繰り返した 悲劇のピリオド
少しずつ ひび割れたココロ
撒き散らす破片 そう、守るため 傷つくのはもう 辛いじゃない
誰ヒトリ これ以上 アタシのテリトリー越えないで

なぞる歩道 曲がり角で 通りすがりのフォークダンス
まぶしすぎる太陽 背を向け 今日も歩き出す
ガラスの靴 辿り いつか王子様が迎えに来ても
遅すぎたわ あいにくね アタシはもう ヒトリデイイ



Credits
Writer(s): Kayoko
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