吹き抜く風のように

飛行船が忙しないビルの上
のろのろと流れてく昼下がり
華やかな通りを数本抜け
見知らぬ場所に着いた
迷ってしまってもいいや

どこにもない
縛られるものなどない
宗教や戦争も僕にはないのさ
転がる石の様に 吹き抜く風の様に
ブレやしない 魂を握りしめている

群青の空の美しさに
目もくれず地面眺める人よ
枝先に膨らむ蕾が
やっと色づいてくる今日を
何人気付けるのだろう

何にもない
縮こまることなどない
生き様や価値観に答えはないよな
眩しい陽の様に 静かな影の様に
曲がらない 信念を握りしめている

どこにもない
縛られるものなどない
宗教や戦争も 僕にはないのさ
転がる石の様に 吹き抜く風の様に
ブレやしない 魂を握りしめていく

握りしめていく



Credits
Writer(s): Remi Matsuo
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