From Hell
雨のなか私はページを読み進める
何故私ばかりがこのような目に遭うのだろうか
私がいったい何をしたのだろう
私のいったい何が解るのだろう
これではその辺をのうのうと歩いている間抜けな者たちと比べ余りに惨めじゃないか
当たり前のように愛情を注がれ当たり前のように帰る家のある者たちと比べ余りに虚しいじゃないか
我が物顔で不幸など見なかったように生きる者たち
それと比べ地に籠もり陽を見ずおめおめと生きさらばえるなど余りに滑稽じゃないか
これは報いだ
育ちよく伸びた四肢を薔薇色の頬を手入れの行き届いた髪を優しく脈打つ心の臓を
少しばかり失ったとしてもそれは当たり前なのではないだろうか
私は呪うように生きてた
暗闇 深淵で
いつも卑しく裂け目から覗き
見つめてました
明かりが群れるように並んだ
命のともしびが
怒り 罵り 蔑んでばかり
やかましい声だ
あなたはまだわからないでしょう
闇深くからの恨み
闇深くの孤独を
純白の憎しみよ
穢れ無き苦しみよ
誰も彼も明くる日に
思い立つ悪の気よ
焼き付いた喜びよ
焼き付いた悲しみよ
いつまでも絶え間なく
胸の底燃え上がる
気付けば口笛を吹いてた
ナイフを光らせて
まるで小鳥の断末魔のように
か細く響く
滑り落ちた栞 雨の音 私
夢をみていた
空の色が綺麗 窓の外見れば
赤い血の雨
蠢く声のように聞こえた
善意と白日が
嘘と狂気と吐き気と穢れに
交わり踊る
私は馬鹿みたいに愉しく
汚れた手のひらと
ひとり残らず動かない顔に
微笑みました
あなたはもうわからないでしょう
何が此処で美しく
何が此処で醜い
純白の憎しみよ
穢れ無き苦しみよ
誰も彼も明くる日に
思い立つ悪の気よ
焼き付いた喜びよ
焼き付いた悲しみよ
いつまでも絶え間なく
胸の底燃え上がる
走らなきゃ走らなきゃ絶望がついて来る
どこまでも引きずられ捕まえられてしまう
飛ばなくちゃ飛ばなくちゃ忘れられないように
永久に永久に永久に降らさなきゃ雨を
そうして私は本を閉じてそっと目を瞑った
誰も彼もが幸せになるのを恐れるだろう
それはもう、地獄だ
何故私ばかりがこのような目に遭うのだろうか
私がいったい何をしたのだろう
私のいったい何が解るのだろう
これではその辺をのうのうと歩いている間抜けな者たちと比べ余りに惨めじゃないか
当たり前のように愛情を注がれ当たり前のように帰る家のある者たちと比べ余りに虚しいじゃないか
我が物顔で不幸など見なかったように生きる者たち
それと比べ地に籠もり陽を見ずおめおめと生きさらばえるなど余りに滑稽じゃないか
これは報いだ
育ちよく伸びた四肢を薔薇色の頬を手入れの行き届いた髪を優しく脈打つ心の臓を
少しばかり失ったとしてもそれは当たり前なのではないだろうか
私は呪うように生きてた
暗闇 深淵で
いつも卑しく裂け目から覗き
見つめてました
明かりが群れるように並んだ
命のともしびが
怒り 罵り 蔑んでばかり
やかましい声だ
あなたはまだわからないでしょう
闇深くからの恨み
闇深くの孤独を
純白の憎しみよ
穢れ無き苦しみよ
誰も彼も明くる日に
思い立つ悪の気よ
焼き付いた喜びよ
焼き付いた悲しみよ
いつまでも絶え間なく
胸の底燃え上がる
気付けば口笛を吹いてた
ナイフを光らせて
まるで小鳥の断末魔のように
か細く響く
滑り落ちた栞 雨の音 私
夢をみていた
空の色が綺麗 窓の外見れば
赤い血の雨
蠢く声のように聞こえた
善意と白日が
嘘と狂気と吐き気と穢れに
交わり踊る
私は馬鹿みたいに愉しく
汚れた手のひらと
ひとり残らず動かない顔に
微笑みました
あなたはもうわからないでしょう
何が此処で美しく
何が此処で醜い
純白の憎しみよ
穢れ無き苦しみよ
誰も彼も明くる日に
思い立つ悪の気よ
焼き付いた喜びよ
焼き付いた悲しみよ
いつまでも絶え間なく
胸の底燃え上がる
走らなきゃ走らなきゃ絶望がついて来る
どこまでも引きずられ捕まえられてしまう
飛ばなくちゃ飛ばなくちゃ忘れられないように
永久に永久に永久に降らさなきゃ雨を
そうして私は本を閉じてそっと目を瞑った
誰も彼もが幸せになるのを恐れるだろう
それはもう、地獄だ
Credits
Writer(s): 篠田唯, 若原麻希
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