光線

眠れない日々の隙間に生きる力がこぼれてく
おしまいの香りが日々に漂い続ける

重く感じたマドラーがコーヒーへ落ちて飛び散って
飛沫が目に飛び込んだら涙が溢れた

無理に起こされては生かされるような日々に
終わりは見えない

それでもね
いつか終わるその時が来るまでは
只々々歩き続けるんだよ

「これ」って賭けたものたちに
運命と思える人に
振り回され続けては疑う毎日

どんな華麗な花すら老いて枯れてまた咲くのだからさ

愛なんて凸凹だらけの形が無いものを
目隠しして撫で続けるような事

それ故ね
昨日と今日では違い過ぎたりするけどね
信じたいから信じ続けるんだよ

すがれるものを失っても
続きが見えない夜が続いても
まだ何か見せたがるように
窓を超えて朝がここへ迎えに来るのよ

だからまだ
未来が空になる日が来るまでは
出来ればまだ信じ続けていよう

瞬きな、いつか終わるその時が来るまでは
ゆらゆら漂う煙のようにね

眠れない日々の隙間に生きる意味がこぼれたなら
始まりの香りが俺に手を差し伸べる



Credits
Writer(s): Kensho Okabayashi
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