Ikiro

固く握った
震える掌
交わした約束が
脈打ち続けてる

行く先々で
触れ合う温もり
優しさが苦しくて
幻だと言い聞かせ跳ね返した

眩い軌道を描き
流星が夜を駆ける
自分は小さな点の一つでしかない
その当たり前を突きつけてくるんだ

それなら
追いかけろ 問いかけろ
いっそ裸足のままで
血をたぎらせながら
つまらぬ
水掛け論 伴掛けろ
減らず口を塞いだら
思いきり笑える その日が来るまで

瞼腫らして
泣き明かした夜は
薪をくべた炎の中で揺れている

鼻を突く嫌な匂いと
人恋しくなる光
とを同時に空へと放ちながら
蒼い煙は風に乗り消えた

次第に
燃え盛る 湧き上がる
想いは今も変わらねえ
夢に跨ったまま
そこから
またひとつ 強くなる
失くしたものの分まで
刻まれた傷を道標にして
行こう

追いかけろ 問いかけろ
いっそ裸足のままで
血をたぎらせながら
ここから
またひとつ 強くなる
失くしたものの分まで
思いきり笑える
その日が来るまで
生きろ
生きろ



Credits
Writer(s): Kazutoshi Sakurai
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