夜光塗料

もう少し近づいてみたら
違う形に変わるかも
朝になったら消えてしまう
モノだから安心だ

塗り潰して行くんだ
暗闇の色に
誰にも見えない
それでも君だけに
閉じた瞳の中だけに映る
万華鏡をどうぞ

ほんとの僕なんてまるで
見せられたモンじゃないから
ぶちまけた色がまた酷い趣味してて
ごめんね

塗り重ねて厚い
暗闇の箱の
蓋の隙間から
ココロがはみ出して
目立ちたがりの恥ずかしい光を
隠す色は他に無いですか?

カタチにしたって言葉にしたって
朝になったらしょんぼりしちゃうんだ
消えて行くなら
それもまたいいよね
彗星のように
なまめかしく尾を引いて
飛び去ってく

同じ骨で 繋がっているような
君とならば
伝わってしまうものが
見えるものが
聞こえてくるものが
あるような 無いような
それもまた 今日だけの

塗りつぶして行くんだ
暗闇のペンキで
誰にも見せない
それでも君だけが

閉じた心の裏側の色を
笑ってくれたらいいな



Credits
Writer(s): Yuki Kajiura
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