マグカップとシンク

マグカップ一つ残されてるシンク
殺風景な痛み ふと感じる
君がこの部屋 出て行った夜明け
言いたかったことは空気

最後のコーヒーは 苦すぎて
どんな顔で飲んでいたんだろう?
気づいていれば どんな苛立ちも
抱きしめた

蛇口を 捻りたくない
水が溢れ出して
流してしまう
なかったことにできない

元あった場所へ 当たり前のように
戻したいんだ 全てを
昨日の夜の記憶と違ってる
元あった場所へ 愛は愛の場所
今でも僕は 変わらず
覚えている関係
続けたかったよ

他人行儀な翌朝のシンク
どんな意味と思えばいいの?
怒ってたのか? 悲しかったのか?
もう 想像もつかない

雫が ぽたぽた落ちて
音を立ててるのは
話せなかった 僕たちの心残り

元通りになんてできるわけないよ
きっとどこかが異なる
ましてや愛は微妙にズレていく
元通りになんて切なくなるだけ
何もなかったみたいに
洗って片付けても
濡れてる シンクよ

心の物音に気づかない
鈍感な僕のせい

元あった場所へ 当たり前のように
戻したいんだ 全てを
昨日の夜の記憶と違ってる
元あった場所へ 愛は愛の場所
今でも僕は 変わらず
覚えている関係 続けたかったよ



Credits
Writer(s): Tomolow, Cominum
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