泡沫綺譚

よく晴れた日に戯けた君は雨傘差して
調子外れの口笛 吹き鳴らす
左腕には韓紅のバックぶら提げて
水玉模様零れたワンピース

草臥れた頬紅附けて
ぺたりと座り込んだ

剰え 君ときたら鄙びた石段で
蹣跚けた蜩 遠目で睨むのさ

あんまり 歇み過ぎると
ほうら 蔦が絡み附くだろう

日も暮れて茜色の空も溜息
何所からか訪ねて来る手風琴の音が
幽かに囁いているよう

よく晴れた日に戯けた君は雨傘差して
調子外れの口笛 吹き鳴らす
左腕には韓紅のバックぶら提げて
水玉模様零れたワンピース

拵えた花の簪
萎れてしまったのかい

君の手に引っ掛かったまま紅い糸
きっと誰かに 綾取られたいのです



Credits
Writer(s): Lamp
Lyrics powered by www.musixmatch.com

Link