はなればなれ

はなればなれ - 马场俊英
僕たちの街に 雨が降って来た
雨は降っても止んでも降って 幾日も続いた
やがて 川が流れて 街はふたつに割れた
川の向こう側に 彼女は住んでいた
大きな声で土手で呼んでも 彼には聞こえない
ある日 突然 みんな はなればなれになった
笑いながら 泣きながら 歩きながら
探しながら 君は首飾りを編む
思い出を摘みながら 贈り物
君は首飾りを編む 今日も
僕たちの丘に 風が吹いて来た
風は何度も 何度も吹いて 幾日も続いた
やがて この現実を受け入れようと思った
笑いながら 泣きながら 歩きながら
忘れながら 君は首飾りを編む
思い出を摘みながら 贈り物 君は首飾りを編む
荒れ果てた 街に咲いた
思い出を摘みながら 君は首飾りを編む
あの人に 最後の贈り物 君は首飾りを編む
丘に 悲しいことが 悲しいまま咲いていた
嬉しいこと その隣に咲けばいい
僕らの丘に つむじ風 吹き抜ける



Credits
Writer(s): Toshihide Baba
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