2007 (to be connected)

やさしいどろどろ、
何かが始まりそうな季節だった

やさしいどろどろ、かき混ぜられた坩堝
夜の向こうを流れる美しい音楽と景色

焼き付いて
取り憑いて

浅葱色の髪を揺らし声を響かす少女と
金色の髪を靡かせ心を盗み去る魔女が
焼き付いて

確かに見たんだ
笑う0と1

まだ目の開ききらないわたしたちの手を引いて
あなたは「はじまり」を見せてくれた
そのきらきらして、熱くて、速い、世界を見て
わたしもそこへ行きたいと思ったんだ

それは儚いこと
それは終わること
それは残ること
まだ何も知らなかった

やさしいどろどろ、夢幻
まだ覚えてるよ
ずっと忘れないよ
もうそこにはいないけれど、わたしたちがであったあの日を



Credits
Writer(s): 蝉暮 せせせ
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