鳳凰の柩

葬具を 打ち遣りて
不要の 幕を 諫め返す
霊気の 飽き満ちて
皦かな 景星に 冒された

花よ 常陰にも 陽の 在るなら
此の身を 碾かせても 綴じる

火生の 意想ぞ
毀れた 欠片は 渦動の 瑕
抱き 逢える 此の 際 丈は
来世の 日へも 越えたい

痩躯の 銀張りて
無用の 柩を 糾返す
励起の 鳴き満ちて
備うる 傾性に 突き上げる

腕よ 躯こそ 霊と 視るなら
立たぬを 奮わせて 躙る

化生の 異相ぞ
微咲む 朮は 斯道の 跡
抱き 寄せる 此の 怪 丈は
誰の 手にも 渡さぬ

噫 滅ぶ勿れ 鳳凰を 宿す 魂

火生の 意想ぞ
毀れた 欠片は 渦動の 瑕
抱き 逢える 此の 最 丈は
未だ 豊けく 流れて 耀け



Credits
Writer(s): Taisei Kunimoto (pka Matatabi)
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