滑瓢

どすこい

「我が 嚼みし上は 万事 良好 也」
招かれざるに 何時の間にや 杯を 干す
「我が名を 刻め 成る丈 大きく」
紫煙を 吐き 多義に於いて 場が 烟る
由無しなと 怖じぬ 見たがり屋の 道化ぞ

滑り 訪う 実に 呆るは 其の 真似 (瓢)
眩り 障う 抑 憂き名も 何食わぬ (瓢)
「何奴も 此奴も 我の 徒弟 也」

聞かれざるに 異な 呼号を 吹き散らす
「界隈で 我を 知らぬ者は 居らぬ」
厭きの 窮 皆 抑 名も 知らぬ
由無しなと 怖じぬ 見たがり屋の 道化ぞ

滑り 訪う 実に 唸るは 其の 業 (瓢)
眩り 障う 世に 為さるの 例 無く (瓢)

廻らせば 不図 憐れなり 掬い上ぐのは 雰の 砂
誰に 誹らるとも 困じぬ 千枚張り 道外れ

滑り 訪う 実に 呆るは 其の 真似 (瓢)
眩り 障う 抑 憂き名も 何食わぬ (瓢)
すらり 舞う えも言われぬ 軽業 (瓢)
がらり 奪う 然も 有らねば 唾壺と 化す (どすこい)
どすこい



Credits
Writer(s): Taisei Kunimoto (pka Matatabi)
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