Reverberation

陽が落ちたから
やっと外に出られる
夏日
どこに潜んでも
海が忍び漂う
街で
陸の上では
息が出来ない事も
知らず
街に漂う
青で肺を満たして
ずっと
そぞろに歩く
路地の片隅
古いサンダル
すぐそばの海で
波がさざめく
淡い夕景
ふと見えた夏の空
夕凪 ざわめく
夏日の残響
古の記憶に 古の恐怖
恐ろしいほどに
美しい七色に
赤と黄と水色
こんなに痛いのに
明るい街の
柔い 光の方へ
歩いて
グラスに残る
瑠璃色を飲み干して
ふっと
いつかの夜に
夢を見ていた
黒い睫毛と
青い耳飾り
落とした瞼
揺れる前髪
あの夜を思い出す
夕凪 静かに
叫びの残響
灰色の頭に 銅の雫
狂おしいほどに
懐かしいまどろみよ
胎児の夢の中
知るはずもないのに
夕凪 ざわめく
夏日の残響
古の記憶に 目の前の恐怖
恐ろしいほどに
美しい七色よ
どこまでも淡くて
こんなに痛いのに



Credits
Writer(s): Two Mie
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